金が入ったので相棒が一冊の本を買った。
桜玉吉センセの「御緩漫玉日記」の2巻である。
家に帰って早速読み始めて「あんたが居なきゃ私もこうなってたかも知れないー」とか笑って本を見終った後、相棒がふと「あぁ、ゆず死んじゃったんだねぇ」と一言だけ漏らした。
ゆず?と、首を傾げているワタシを見て、相棒は本に挟まっていた新刊のお知らせ?の紙を広げてみせた。
「ほら、ここ。ゆずの最期って書いてある」
須藤真澄センセの「
長い長いさんぽ」と言う本の紹介だった。
小さな枠の中に書かれた紹介文に、確かにそう書いてある。
其れを手に取ってまじまじと見るワタシ。…何故だか、この本は立読みとかじゃなくて、ちゃんと買って手に取って読まなければ、と思った。
何行かに書かれた紹介文だけで、まだ実際中身がどんなものかは知らないけど。
絶対に買わなきゃ、って思った。
それを相棒に言ったら「見たら絶対に泣くよ」と苦笑された。
泣いても良いよ。
凄い読んでみたい。
久し振りだ、この感覚。
ある日、本屋に立寄った時に大して探し歩く事もなく探し当てた。
「やっぱり、この本自体に呼ばれてる」
以前の「Dear.こげんた」の時と同じで変な確信があった。
迷う事なく、その本を一冊手に取ってレジへと向った。
勘定を済ませて家へと戻る。
泣くの分ってたから自室へと篭る。
読んで号泣した。
枕を思い切り濡らした。
飼っていた猫の死に目に会えないってのは自分にも何度かあった事だから、その気持ちは痛いほど分る。
何となく眼にした誰もいない部屋に何故か焼かれた魚が置かれてて、不思議に思って電気を付けたら片隅に段ボールに既に死後硬直の始った猫が入っていたとか。親に聞いたら、昼間に急に唸り出したらしい。心臓マヒじゃないかと言われた。
そんなに歳でもなかったはずだけど。こればかりは避けようがないのかな…。
自室で泣いていると相棒が心配して覗きに来た。
「どーしたー?」
声にならず、ワタシは本の表紙を掲げて見せた。
「あんた…、泣くの分ってて買ったのかい」と、返って来るのはやはり苦笑じみた声。
読みたかったんだもん。仕方ないだろ。
読み終えて居間に戻り、本をテーブルの上に置いておいたら今度は相棒が読んで号泣してたらしい。
そして後日、仕事の後半に突然「元気だった頃のゆずが見たい」と突然思い立ち、帰りに本屋に直行。
やはりあまり探す事もなく「
ゆずとまま」に巡り合えた。
ワタシが読み終った本を見ていた相棒に「あんたも、こやって猫日記つければ?漫画なり、ブログなり」と言われる。
まぁ、毎日笑わせてくれる猫だからネタは尽きないと思うけど。
既に猫用に立ち上げてるブログがあるんだけど…うーん、どうしようかねぇ。